外傷二次救命処置(ATLS:Advanced
Trauma Life Support )
1.Primary
survey:救命のためのABCから始める。
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外傷治療のABCDEを実践できるようにする
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Airway with c-spine:気道確保と頚椎保護
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Breathing:呼吸
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Circulation:循環
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Disability:神経学的欠損
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Exposure:脱衣
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Primary survey で除外すべき胸部疾患6つを鑑別
B(呼吸);
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緊張性気胸
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心タンポナーデ
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開放性気胸
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大量血胸
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気道閉塞
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動揺胸郭
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外傷の輸液法を知る
C(循環);
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ショックを見逃さない。止血。
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バイタル・サインを見ながら輸液、輸血をする
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止血のための緊急手術を模索
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Secondary survey
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頭の先から足の先まで素早く診察し、できるかぎり数多くの損傷部位を診断・評価する。
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頭蓋底骨折を疑うサインをしる
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尿道損傷のサインを知る
2.外傷の輸液法
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まず20ml/kg(1〜2L)のラクテックまたは生食水
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反応→循環血漿量の20%以下
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緊急な輸血を必要としない
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外科コンサルト
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更に20ml/kg(1〜2L)のラクテックまたは生食水が必要
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出血は20〜40%
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輸液を持続し、輸血も必要となる
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輸血に反応しなければ緊急手術の対象となる
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濃厚赤血球10ml/kgまたは全血20ml/kg
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40%以上の出血
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緊急手術による止血操作を要する
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稀であるが、心挫傷や心タンポナーデによるショックの場合
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CVPをモニターすることにより鑑別可能
3.Secondary
survey
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頭の先から足の先まで素早く診察
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背中の診察や直腸診も忘れるな!
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忘れてならないFIXES
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F:Foley catheter(膀胱カテーテル)、NG-tube(経鼻胃管)
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I:iv(輸液路)
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X:X線(頚椎側面、胸部正面、骨盤)
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E:EKG(心電図)
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S:Splint(シーネ固定)