病院の中で最も危険な場所は、放射線部と言われています。放射線技師は撮影のプロですが、残念ながら病態の急変には対応できません。喉頭蓋炎を疑う乳幼児の頚部X線撮影に医師が付き添うことはよく知られていますが、これに限らず、今にもストレッチャーから飛び降りそうな顔面血だらけの興奮した交通事故の若者や、車椅子にうずくまった呼吸の苦しそうな老人など、放射線技師が撮影の合間に注意していても待合室は確かに危険な場所と云わざる得ません。そのような場合は医師が付くことを原則としてください。放射録に責任者としてサインする前に、放射線への道中を想像してみて下さい。1.胸部単純写真
【撮影室から一言】
注)いずれの病態でも腸管ガスも貯留するので、単純写真のみでの異所性ガスの確定は難しいことが多い→CTで確認する
【撮影室から一言】(胸部単純撮影と共通です)
体表の不要な異物は診察時点で除去しておこう
胸部単純写真は、原則として病衣に着替えて撮影します
座位撮影の指示を出したときには、起倒機能のついたストレチャーを使用してください
NGチューブはクランプしてください
【撮影室から一言】