耳鼻科


1.耳出血
原因
  1. 直接的外耳道、鼓膜損傷(めまいを伴えば、ER 入院、耳鼻科コンサルト)
  2. 下顎打撲による外耳道前壁の骨折(耳鼻科コンサルト。夜間であれば ER 入院翌朝耳鼻科コンサルト。下顎骨骨折の有無もチェックする)
  3. 側頭骨骨折(顔面神経麻痺、めまいの有無をチェックする。遅発性に出現することもある)
治療
出血に対する特別な治療は、殆ど必要でない。自然に止まることが多い。抗生剤投与。


2.鼻出血

    止血処置;仰臥位でなければ処置が行えない場合を除き、坐位で行う。
     
    1. ガーゼタンポンによる止血(キーゼルバッハからの出血はこれで止まる。)
    2. バルーンによる止血(1による止血が出来ず、かつ耳鼻科医がいないときおこなう)
    3. ※ガーゼタンポン挿入によりERで止血していても帰宅後出血をくりかえす場合は、上部や後部からの出血の可能性が高く、日中であれば耳鼻科にコンサルトし、夜間であればER入院とし、翌朝耳鼻科コンサルト。特に抗凝固剤、血小板凝集抑制剤を服用している場合は大量出血となる場合があるので要注意。
3.異物 4.喉頭蓋炎


5.扁桃周囲膿瘍

6.耳痛


7.急性副鼻腔炎(次の所見・症状がある場合要注意。)

  1. 眼瞼発赤腫脹、眼球突出、視力障害
  2. 頑固な頭痛、発熱を伴う

  3. ※まず、コールドウェル位、ウオータース位、側面の3方向単純X線撮影で副鼻腔陰影を認めたら、1は副鼻腔・眼窩、2は副鼻腔・頭部CT(出来れば造影CT)を撮る。耳鼻科コンサルト。視力障害、あるいは視力・視野などの検査が不可能なほどの眼症状があれば緊急コール。